2008/01/31


あまり事情も詳しくなく、業種もWebエンジニアではないのでソースは貼らないでおこうと思います。

私はWebエンジニアではありません。確かに仕事でWebもやりますしデザイナさんが書いた画面で製造した事もあります。

色々なブクマを拝見させて頂いて、少しだけ話がそれ始めているんじゃ?と思う事があり、この記事を書いています。

エンジニアとデザイナの対立


一件デザイナさんの世界はチャラけててオシャレな物に見えますし、実際にそうだったりするかもしれない。イベント/パーティ開いて今後のWebをマーケティングと絡め、Webをリードしていくのはデザイナだ!と言ってる風に見えるかも知れない。

それに比べてエンジニアはデザイナの書いた画面を、いかにデータベースと結び付け、ハッキングし、速度劣化を防ぎ、セキュリティホールを塞ぎ、効率良く開発およびテストするかを考え、リードというよりはフィードバックで貢献しているように見える。
私は今回の件を傍観者としてこんな感想を抱いた。

デザイナさんとはエンジニアの事なんて気にせずWebのマーケティングについて模索し続け、業界人と呼ばれてリッチな生活を送るのもある意味良いと思う。イベント/パーティで儲けてもいいと思う。もちろんエンジニアを卑下する事は許されないけど。
ああいったイベント/パーティは、内面的にもWebをビジュアル的に感じられ、いわば「俺達がWebをリードしてやるんだ」くらいの気持ちになれ、興奮出来る要素が必要なのかもしれない。
デザイナさんの中には「エンジニアは俺たちが描いた構図をただ実装してりゃいいんだよ」なんて言う人も居るかもしれない。

私は、あながち間違ってないと感じる。

専門は専門家に任せるべきであって、デザイナは表面を作りエンジニアは内面を作るのが良いと思う。デザイナとエンジニアの間で摩擦が起こる事は、良い物を作る上で不可欠だと思う。それがWebの発展へ繋がると信じてます。

イベント料金について


イベント料が高いという意見は企業としてではなく個人の意見なら全く問題ないと思う。
人によっては安いと感じるかもしれないし、参加してよかったという意見もあるでしょう。
そんな意味で今回、開催者側が収支を公開されたのは私にとってある意味ショックな事でした。できれば「有料イベントですから...」くらいで返すべきではなかったかと思います。

また今回、幾らかの方が不信の念を抱いた件と、amachang氏が不信の念を抱いた件は明確に別件で、混同する事は両者にとってマイナスになり得ると思いました。どちらの件も別途議論すべきです。
もちろんエンジニアがWeb界をリードしていないという訳でなく、amachang氏を始めとする多くの技術力の高いエンジニアがWebを、また開発手法をリードしていって下さっています。

今回のイベント/パーティが明確に招待客のターゲットを決めておられたならば...
Webの新しい世界を精神的の感じたい人、デザインでマーケティングが生まれる事を認識したい方をターゲットにしていたならば...
このイベント/パーティは元々ギークな人間には向かなかったんじゃないかと感じました。


少なくとも私は、ボタンの位置を数ピクセル移動しようか一日迷う仕事よりは、一日中javascriptを書いている方が興奮を得られる方の人間です。
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コメント欄まだやってる...
佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン:小飼弾氏が赤木智弘氏を嗤える本当の理由
日本人にとってソフトウェアが日本語で使えるかどうかは、そのソフトウェア自身の価値を左右する尺度であり、商用ソフトウェアならば直接マーケティングにも影響する。
例えばソフトウェア自身でなくとも、ダウンロードページやチュートリアルが英語というだけでダウンロードを辞めてしまう事もある。
大手企業では日本法人や日本人社員にl10n化やi18n化を任せる場合もある。こういう点で言えばmiyagawaさんも言うように日本人にとってi18n化はJob Securityになり得る。
企業としての立ち位置ならば、それは完全な業務だろう。

最近はあまり活動してないですが、私もこれまで色んなソフトウェアのi18n patchをオフィシャルに提供して来た。もちろん無償で...

例えばvim。私がvimのオフィシャルにpatchを送り始めたのはvimのバージョンが5.6だった頃。それまではMLで英語に苦労しながらvim/cvsheadの追っかけをやってました。それまでのvimは各文字コード毎に実装を個別に対応した処理になっており、今から考えるとそれはひどいコードでした。
私が最初に送ったpatchは「set guifont」で設定したフォントをIMEキャレットにも設定するといった物。Bram Moolenaar氏は適当な英語にも快く答えてくれ、extra patchながら取り込んでくれました。ぜんぜん大したpatchでは無いがftpサーバに「5.6.004」というファイルで置かれたパッチを見た時は飛び跳ねる程嬉しかった。
それからvimには数多くのi18n patchが適応され、現在では内部でutf-8を処理出来る素晴らしいエディタとなった。1文字毎をメモリに持つのではなく全てバイト列で処理すると言った方法の為、他のアプリケーションとは違うi18n化の方法であり特殊ではあるが、逆に言えばvimは壊れたutf-8でも編集出来る様になっている。
最近はBram Moolenaar氏自身が何か新しい機能を取り込む際、マルチバイト文字列に非常に気を使っていてくれて、私がpatchを送る事は殆ど無くなった。でもそれが私の望んだ事だった。

私は、forkが嫌いだ。
私はl10nやi18n化した物をforkとして公開する形が好きではない。出来る事ならばオフィシャルに統合させるべきだと思っている。これはvimのcontribute authorでもあるKoRoN氏も同じ考え。私はl10n化やi18n化はオフィシャルを説得して取り込ませるべきものであって、そうでなければ公開する価値はあまり意味のない物だと信じている。
軽量GUIライブラリ、FLTKには以前、fltk version1をベースととしたfltk-utf8というforkがあったが、私はその頃まだベータ版であったfltk2をutf-8化するpatchを書いて送った。
fltk-utf8の作者には少し申し訳ない気もしたが、このpatchにより現在では当たり前かのようにfltk2で日本語が表示/入力出来る様になった。
良いものは良いものとして後押しするのがベターだと思った。
fltkに限らず多くのソフトウェアがボランティアで作成されており、素晴らしい事だと思う。その多くのエンジニアは見返り等求めない方であって、それをネタに自分のJobを生み出そうなんだ思ってもいない。
dankogai氏のEncodeもperlを後押しする為の物。例えばdankogai氏がperlに手を加えforkとしてEncode対応のperlをリリースしたならば、反論を受ける対象となり得るかもしれない。
しかしそれどころかEncodeはCodeReposにオープン開発という意味で公開されている。つまりdankogai氏はEncodeを独り占めしようとは思っていないと言う事だ。
外国人プログラマがEncodeにpatchを送ったならば、dankogai氏はきっとwelcomeメールを送るだろう。

私のようなちっぽけな開発者にはperlでEncode程のライブラリを作ってオフィシャルからforkさせられる程の実力は無いので大した事は言えないが、ボランティアでpatchや拡張を作っておられる方々に対して"「日本語」という最大最強の非関税障壁に守られた既得権益者"という言葉をあびせるのは明らかに間違っている。

もし「dankogai氏はEncodeをネタに名声を売っている」と言いたかったならば、それは貴方も「dankogai氏をネタに名声を売ろうとした」事になるのではないかな...。

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最近、私になにかと降り掛かってくる、天気雨と言いますか、なんといいますか...

先日、関東のとある場所に出張に行きました。

その会社では、50才を越える人たちが現役でバリバリとプログラミングをしており、かなりテクニカルな質問を私にぶつけ、技術に没頭し、いまもなおプログラミングを愛したまま仕事をされておられる方の集まりでした。

ある意味、カルチャーショックを受けると共に、「うらやましい」と正直に思いました。

私の今置かれている立場や役職では、会社から既にを決められてしまっており、私はその線路の上を走り、知らない間に「営業職」となっていく。そんなが見えている気がするんです。

私は、既に役職的には管理職、ですが未だ現場で開発もします。そしてこの役職になるまでに何度も

「まだ開発をさせておいて下さい」

と会社にお願いして来ました。

しかし会社が私に求めている何かと、私が望んでいる何かは、決して同じ線路ではなかったりするのですよ...ハイ


先日、部下が「僕、技術を辞めて営業になります」と口に出しました。

私は何をおもったか、その彼に

「技術が嫌になったのか?それとも見切りを付けたのか?」

と聞いてしまいました。その彼は「いや、実は昔から営業がやりたかっただけです」と答えました。

この時自分が、「見切り」や「定年説」みたいな、境界線と言うものを、知らずと意識してるのかな...と気づきました。

もちろん自分の技術に、有る程度は自信があります。

未だ、自社の後輩には誰にも負けていないつもりです。

ですが今後、何かを諦めて、人の引いた線路の上を走らなければならないかもしれないと、少しでも考えた自分が、イヤーーーーーな気分になりました。


もう少し。
もう少し。

開発を続けさせてください。
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