狐の王国 はてなスターで甦る高橋名人の想い出。実は私、最盛期には16.5連射を放つ事が出来ました。シュウォッチと呼ばれる連射測定機で16.5連射を記録した事があります。その頃高橋名人が16連射を誇る頃、小学生だった私はヒーローだったのです。
もちろん、顔は画面等見れずプルプルした状態の連射なので、実用出来る程では無かったのですが...
皆から「スゲー」の歓声を浴びて数日、毛利名人が紙面に登場しました。毛利名人は人差し指、中指、薬指を八手のようにコントローラに当て、左右に反復運動する事でほぼ2倍の連射をあみ出しました。そして私の「ヒーロー」という肩書きは消え去りました。
しかしながら「連射が出来る」事は、その頃の子供にはステータスであり、それは名人との距離を測るものでもありました。
特に燃えたのが、ハイパーオリンピック。物差しを使い、机と専用コントローラに対して斜めに置き、下から物差しを弾く事で驚異的な連射を実現できる技は、その頃の子供達にとってセンセーショナルでした。
ここで、これだけで飽き足りなかったのが、私。
その頃流行っていたミニ四区「ファイヤードラゴン」のモーターを取り出し、先に付いているギヤを1枚おきに削り落とし、ファミコンコントローラのボタンに斜めに当てたのです。
単2電池をセロハンテープで止めたモーターは、けたたましい音と共に回転し、画面の「スターフォース」ではほぼ無敵の連射能力でした。
周りにいたオーディエンスも、スーパーマシンの繰り出す連射にただただ感動し、泣き出す子供も...(ウソ)
そしてボスを手前にした頃、部屋中にほんのりとした焦げ臭い匂いが...
コントローラを見た私の目に入って来たのは、グリグリにえぐり取られたボタンと、飛び散ったプラスチック片でした。