2008/01/31


意外と知られていないんですね。ビジュアル選択って
vimで選択範囲を置換
うわーん。これやりかたかったんだよー!知らなかったよー!
Powered by Vim 同じネタを説明しても面白くないので、今日はビジュアル選択後に行うアクションについて...
「'<'>」の後には、「s(substitute)」だけでなく「g(global)」や「v(vglobal)」を書く事もでき、行単位でのビジュアル選択(正式にはlinewise-visual選択)を行った行に対して絞込みを行い、その上で置換を行う事も出来ます。
例えば 問題
※以下の阿藤について間違っている物に×を入れよ
(  ) 俺は阿藤会だ
(  ) 俺こそ阿藤下位だ
(  ) 僕も阿藤回だ
(  ) リッチに阿藤買いだ
(  ) 実は私の従兄弟が阿藤快だ
(  ) 叔父が阿藤飼いだ
(  ) 海で阿藤貝を拾った
(  ) お前、阿藤甲斐性あるな
こんなテキストならば、「(  )」が付いている行を選択して
:'<,'>v/阿藤快/s/(  )/(×)/g
でおしまい。
※「:」を押した時点で「'<,'>」は補完されます。
意味は、ビジュアル選択している部分から「v」で「阿藤快」の含まれない行を抜き出し、その結果に対して「s」で「(  )」を「(×)」に置換するという物です。

また、例えばテキストファイルに書かれた以下の様なスケジュール一覧があったとします。
予定表
1. 09:00 出社
2. 10:00 会議(午前の部)
3. 12:00 昼休憩
4. 13:00 会議(午後の部)
     ここで仕様を煮詰める
5. 16:00 内部ミーティング
6. 16:30 資料作成
7. 17:30 客先にて打ち合わせ
昼休憩の後に項目番号4として「13:30 来客予定」を入れたくなったらどうしますか?
4から7までを一つずつ足して行きますか?
vimなら4で始まる行から7で始まる行までを選択して
:'<,'>g/^\d/exec "normal 0\<c-a>" とすれば4以降が1個ずつずれるので、5の上から4で書き始めればよいのです。
vimではノーマルモード時、数値の上で<c-a>を押すと数値がインクリメントされる(<c-x>でデクリメント)という機能があるので、これを利用して先頭行の数字に対して<c-a>キーを送信しています。

さらに会議(午後の部)の開始が1時間が遅れるとなった場合、「13:00」を含む行から「17:30」を含む行まで選択して
:'<,'>g/^\d/s/\(\d\d\):/\=printf("%02d:", submatch(1)+1)/ でおしまい。
先頭が数字で始まる行に対して「s」で「数値+数値+":"」を検索し値に1足し、printfでゼロ付き文字にして置換しています。
※printf()はvim7でしか動きません。
少し工夫すれば30分足して60分になった物は1時間繰り上げる...なんて事も出来るでしょうね。

vimってパズルみたいで面白いですよね。方法はこれだけでなく、人によっては私よりも手数の少ない方法を使われる方もいます。
凝ると色んな事が出来ますので、皆さん凄いの見つけたら教えて下さいね。
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vimにはexplore.vimというスクリプト(現在はnetrw.vimに統合)が付属しており # vim /usr/include 等と実行すると、vimがファイラとして起動します。同様にコマンドラインから :e /usr/include と実行しても同じ結果になります。コマンド単体としてもExploreとして起動出来ます。
このExplore実は結構よく出来ていて、以前ご紹介した「男は黙ってvimでリモート編集」の応用として :e ftp://ftp.vim.org/pub/vim/
Enter username: anonymous
Enter Password: *********
でフォルダ閲覧出来ます。(*********はanonymous) " ============================================================================
" Netrw Directory Listing                                        (netrw v109)
"   ftp://ftp.vim.org/pub/vim/
"   Sorted by      name
"   Sort sequence: [\/]$,\.h$,\.c$,\.cpp$,\.[a-np-z]$,*,\.info$,\.swp$,\.o$\.obj
"   Quick Help: <F1>:help  -:go up dir  D:delete  R:rename  s:sort-by  x:exec
" ============================================================================
../
./
MIRRORS
README
amiga
atari
be
beanie.gif
doc
extra
faq.html
farsi
green_ball.gif
index.html
ftp://ftp.vim.org/pub/vim/ [RO]                                       1,1     2%

また、Exploreではファイル名にカーソルを合わせて「x」をタイプすると拡張子に合わせてアプリケーションが起動します。
例えばWindowsでファイル名が「勤務表.xls」であればExcelが起動します。

この「x」で外部アプリケーションが起動する機能、現状はWindows、GNOME、KDEをサポートしています。
ちょっとソースを見たところ、netrw.vimには元となったexplore.vimに昔々に私が入れ込んだ「explFileHandler」が別名「netrwFileHandlers」として取り込まれてました。
ただ、「netrwFileHandlers」は私が元々想定していた単一のユーザ関数ではなく「netrwFileHandlers#Invoke」という関数でファイル種別毎に分別され、ファイル種別毎のスクリプト関数が実装されていました。
これをグローバルで宣言すれば自分独自の設定も出来るという仕組みです。 let g:netrw_browsex_viewer='-'
" エディタであるvimから秀丸起動して、何やってんだか...
function! NFH_txt(file)
    " netrwFileHandlers.vimの不具合回避?
    let f = substitute(a:file, '^\([A-Z]\)COLON', '\1:', '')

    exe "silent !start c:/progra~1/hidemaru/hidemaru.exe \"".f."\""
    return 1
endfunction

こんな感じのユーザ関数を作れば例えば.plや.shでperlやbashを起動したりする事も出来ます。
コード内にある「netrw_browsex_viewer」ですが、"-"に設定すると上記のようなユーザ/スクリプト関数を呼び出す機能として動作しますが、実行可能なコマンドを設定するとそのまま起動してくれるようにもなっています。
これを使用すれば、現状Windows、GNOME、KDEしかサポートしていないnetrw.vimでも、Mac OS Xに対応する事が出来ます。
私はMac OS Xを持っていないので確認出来ませんが、MacWiki - OSXの固有コマンドを見ると、Mac OS Xではコマンドラインからファイルを開く「open」コマンドがあるらしいので let g:netrw_browsex_viewer = 'open'
とvimrcに設定しておけば、Exploreから「x」をタイプする事でファイル種別に応じたアプリケーションが起動出来るかと思います。
※どなたか動作報告頂ければ、オフィシャルにマージして貰えるかもしれません。

その他、netrw.vimが使用するftp/sshのコマンドライン等の設定は :NetrwSettings
とすれば、設定画面が表示されますので、色々カスタマイズして見ると面白いかもしれませんね。

mattn the vim explorer
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最近Plaggerにハマってるからって、やる事メチャメチャやな...

Plaggerのフィードをvimの「--remote-send」を使って転送するPlaggerプラグインを作りました。
vimには、リモートサーバと言う機能があり以下のオプション/コマンドで別に起動しているvimへコマンド/式/ファイルを送信する事が出来ます。

--remote [+{cmd}] {file} ...
別のサーバへファイルを送信します。
+{cmd}により開く際にコマンドを併用出来ます。
--remote-silent [+{cmd}] {file} ...
--remote と同等ですが、エラー等が発生してもメッセージ出力されません。
--remote-wait [+{cmd}] {file} ...
--remote と同等ですが、送信したvimが終了するまで待機します。
vimで編集した結果をどこかに送るシェルスクリプト等では使えるかもしれません。
--remote-wait-silent [+{cmd}] {file} ...
--remote-wait と同等ですが、エラー等が発生してもメッセージ出力されません。
--remote-tab [+{cmd}] {file} ...
--remote と似ていますが、指定されたファイルを全て別タブで開きます。
--remote-tab-silent [+{cmd}] {file} ...
--remote-tab と同等ですが、エラー等が発生してもメッセージ出力されません。
--remote-tab-wait [+{cmd}] {file} ...
--remote-tab と同等ですが、送信したvimが終了するまで待機します。
--remote-tab-wait-silent [+{cmd}] {file} ...
--remote-tab-wait と同等ですが、エラー等が発生してもメッセージ出力されません。
--servername {name}
リモートサーバを名称で指定します。リモートサーバ一覧を取得するには --serverlist を使用します。
--remote-send {keys}
リモートサーバにキーを送ります。基本的にnormalコマンドで与える引数と同等です。
--remote-expr {expr}
リモートサーバに式を送り、その結果を出力します。
--serverlist
リモートサーバ一覧を出力します。

その他、スクリプトから使える
remote_expr({server}, {string} [, {idvar}])
{server}に対して{string}という式を評価して貰います。
:echo remote_expr("gvim", "2+2") と書くと4が表示されます。
remote_foreground({server})
{server}をフォアグラウンドにします。 remote_expr({server}, "foreground()") と同等の機能ですね。
等がありますので、vimを起動しなくても色々な事が出来ます。

今日は、はてなブックマークから「vim」タグが付いているエントリをvimに転送するPlaggerプラグインを作りました。
確認はWindowsでしかしてませんが、X Windowが動いている環境や、Mac OS X等でも動くかと思います。
※あと、フィードタイトルにエスケープ文字や「<ESC>」等といったvimのキー識別ぽい物があると動かない可能性があります。 package Plagger::Plugin::Publish::Vim;
use strict;
use base qw( Plagger::Plugin );

our $VERSION = '0.01';

use Encode;

sub register {
    my($self, $context) = @_;
    $context->register_hook(
        $self,
        'plugin.init' => \&initialize,
        'publish.entry' => \&add_entry,
    );
}

sub initialize {
    my($self,$context) = @_;

    $self->{vim} = $self->conf->{vim};
    $self->{vim} = "vim" if (!$self->{vim});
    $self->{server} = $self->conf->{server};
    if (!$self->{server}) {
        open(IN, "vim --serverlist|");
        $self->{server} = <IN>;
        close(IN);
        chomp $self->{server};
    }
    open(IN, sprintf("%s --servername %s --remote-expr \"&encoding\"|",
        $self->{vim}, $self->{server}));
    $self->{encoding} = <IN>;
    print $self->{encoding}."\n";
    close(IN);
    my $command = sprintf("%s --servername %s --remote-send \"<C-\\\><C-N>:new<CR>i\"",
        $self->{vim}, $self->{server});
    system($command);
}

sub add_entry {
    my($self, $context, $args) = @_;

    $context->log(info => $self->{server});
    my $command = sprintf("%s --servername %s --remote-send \"%s\n\t%s\n<C-W>\"",
        $self->{vim}, $self->{server},
        encode($self->{encoding} || 'utf8', $args->{entry}->{title}),
        encode($self->{encoding} || 'utf8', $args->{entry}->{link}),
    );
    system($command);
}

1;
で、YAMLはこんな感じ
global:
  assets_path: /home/user/plagger/assets
  timezone: Asia/Tokyo
  log:
    level: info

plugins:
  - module: Subscription::Config
    config:
      feed:
        - http://b.hatena.ne.jp/t/vim?mode=rss

  - module: Filter::BreakEntriesToFeeds
    config:
      use_entry_title: 1

  - module: Publish::Vim
    config:
      #vim: vim7
      #server: GVIM1
実行結果は
vim_plagger

またくだらんもん作ってしもた...
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