2014/07/18


先日、github で crow という、python の flask からインスパイアされた C++ 製 micro web framework を見つけました。

ipkn/crow - GitHub
https://github.com/ipkn/crow

ルーティングの書き方が flask ぽく、かつモダンな C++ な書き方だったの気に入りました。

crow::Crow app;

CROW_ROUTE(app, "/")
    .name("hello")
([]{
    return "Hello World!";
});
app.port(18080)
    .multithreaded()
    .run();

何か作ってみたくなったので、lingr の bot を書いてみました。crow には JSON パーサ(シリアライザ)が同梱されているので API サーバを作るのも簡単そうです。

#include "crow.h"
#include "json.h"

#include <iostream>
#include <sstream>
#include <regex>

static std::vector<std::string>
str_split(const string s, const string d) {
  std::vector<string> r;
  std::string::size_type n;
  std::string b = s;
  while ((n = b.find_first_of(d)) != b.npos) {
    if(n > 0) r.push_back(b.substr(0, n));
    b = b.substr(n + 1);
  }
  if(b.length() > 0) r.push_back(b);
  return r;
}

static std::string&
str_replace(std::string& s, const std::string p, const std::string r) {
  std::string::size_type n(s.find(p));
  while (n != std::string::npos) {
    s.replace(n, p.length(), r);
    n = s.find(p, n + r.length());
  }
  return s;
}

class logger : public crow::ILogHandler {
public:
  void log(string message, crow::LogLevel level) override {
    cerr << message;
  }
};

int
main() {
  std::vector<std::pair<const std::regex, const std::string>> resp;
  std::ifstream ifs("pattern.txt");
  if (ifs.fail()) return 1;
  string buf;
  while(ifs && getline(ifs, buf)) {
    auto t = str_split(buf, "\t");
    if (t.size() != 2continue;
    std::cout << "Loading pattern: " << t[0] << "=" << t[1] << std::endl;
    resp.push_back(make_pair(std::regex(t[0]), t[1]));
  }
  ifs.close();

  crow::Crow app;

  CROW_ROUTE(app, "/")
    ([]{
        return "lingr-cppbot";
    });

  CROW_ROUTE(app, "/lingr")
    ([&](const crow::request& req){
      auto x = crow::json::load(req.body);
      if (!x) return crow::response(400);

      std::stringstream os;
      for (const auto& e : x["events"]) {
        std::string t = e["message"]["text"].s();
        for (const auto& r : resp) {
          std::smatch matches;
          if (!regex_match(t, matches, r.first)) continue;
          std::string output = r.second;
          for (std::smatch::size_type i = 0; i < matches.size(); ++i) {
            std::stringstream ss;
            ss << "$" << i;
            str_replace(output, ss.str(), matches[i]);
          }
          os << output;
          break;
        }
      }
      return crow::response{os.str()};
    });

  crow::logger::setLogLevel(crow::LogLevel::INFO);
  crow::logger::setHandler(std::make_shared<logger>());

  uint16_t port;
  std::stringstream ss;
  ss << getenv("PORT");
  ss >> port;
  if (port == 0) port = 8080;
  app.port(port).multithreaded().run();
}

// vim:set et:

仕組みは至って簡単で、カレントディレクトリにある pattern.txt という、以下の様なファイルを読み込み、正規表現(タブ文字で区切られた左側)に対する置換文字列(右側)を設定します。

^あー$  いー
^いー$  うー
^うー$  えー
^えー$  おー
^おー$  もうええやろ!
^(.+)(大好き|だいすき)  $1は俺の物だ。勝手に呼び捨てにするな。

起動して、正規表現にマッチする発言を受信すると、置換文字列をサブマッチなどで入れ替えて返答します。

cppbot

サブマッチ置換が使えるので、ある程度人間っぽい発言も可能ですし、gh:mattn という文字列から https://github.com/mattn という返答をさせてアンカーを作る等の応用例もあります。(参考資料)

crow は内部でスレッドを使っており、複数同時リクエストにも応答出来る様です。色々遊べそうなので試してみてはいかがでしょうか。


2014/07/11


こんにちわ。Vim scriptサポーターズの mattn です。

ちょうど3年程前、Vimテクニックバイブルという書籍を執筆させて頂きました。

Big Sky :: Vimテクニックバイブル ~作業効率をカイゼンする150の技
http://mattn.kaoriya.net/software/vim/20110810203558.htm

おかげ様で、色んな方から反響を頂き執筆して良かったと思いました。初めて自分が書いた書籍が販売されるという高揚感に包まれる中、書籍の販売からたった数週間後、何を思ったか僕と KoRoN さんは github 上に vim-users-jp というオープングループを作る事になりました。

Big Sky :: github上にvim-users-jpというorganizationを作った。
http://mattn.kaoriya.net/software/vim/20110907120904.htm

そして数日後、vim-jp が誕生します。

vim-jp » Vimのユーザーと開発者を結ぶコミュニティサイト
http://vim-jp.org/

今から思えば、かなり思い切った事をやったもんだなーと我ながら思います。あの思いっきりが無かったら vim-jp は生まれなかったと思います。

あれからVim界隈は人気に陰りが出るどころか、さらなる進展を遂げ、vim-jp から提供するパッチが vim_dev に溢れ、多くの contribute authors を排出し、多くの優秀な Vim プラグインが作られ、毎週 vimrc 読書会が開催され、本当に20年も昔に作られたテキストエディタなのか?と疑いたくなる状況となりました。

Vim script の知名度についてはどうでしょうか?プラグインを書く人が増えたものの、ちゃんとした誘導書が無い為に色んなテクニックが氾濫し、その為に敷居があがり「変態言語」と呼ばれる部類に入れられる事も多い様です。

そして個々の力技により色んなハックが生まれ、時に Vimmer は怖いと言われる事も目にします。しかしそれ程に Vimmer は Vim script を愛しているのです。

ただし良く考えて下さい。

プログラミング言語 Vim script は本来、vimrc を記述する為の言語なのです。

ちゃんとした vimrc を書く為にはちゃんとした Vim script を書く必要があるのです。そして誰かがちゃんとしたハックを何処かに記し、皆が同じハックを共有出来るべきだと思うのです。

Vimテクニックバイブルは Vim の凄さを広める為に生まれましたが、Vim script を皆に知って貰う為にはしっかりとした誘導書が必要なんだ、そんな風に思った事もありました。

そしてVimテクニックバイブル発売から3年、あの時にお世話になった技術評論社様にまたお力をお貸し頂き、今回「Vim scriptテクニックバイブル」という書籍の執筆をお手伝いをさせて頂きました。


Vim script テクニックバイブル ~Vim使いの魔法の杖 Vim script テクニックバイブル ~Vim使いの魔法の杖
Vim scriptサポーターズ
技術評論社 / ¥ 2,786 (2014-08-06)
 
発送可能時間:在庫あり。


発売日は8/6です。

実は今回、Vim scriptサポーターズという著者名となっておりますが、かつてない程に Vim script に詳しい人間が揃いました。


Shougo

ご存じ「暗黒美夢王」です。色んな所で有名な Vimmer で、特に補完系のプラグインには絶大な拘りのある人です。

おそらく日本 Vim 界隈では年に一番 Vim script を書いている人だと思います。


thinca

こちらもご存じ「マンボウ」です。vim-jp では Vim script の挙動を一番良く知っている人だと思います。vimrc 読書会でも thinca さんの指摘内容は確実で、皆から「安心と信頼の thinca」と呼ばれています。(※要出典)

彼は基本的に Vim script を書くスピードは速くありません。しかし一つ一つが確実で、他の Vimmer に例を見ない程の慎重派です。だからこそ巷に溢れた vimrc に散乱するダメな Vim script には厳しく指摘が飛ぶのだと思います。


KoRoN

僕のこのブログをホストしている「香り屋」の店主であり、vim-jp 発起者でもあります。

十数年前から vim のバイナリ配布を始め、お世話になった Vimmer も多いと思います。僕もネット上でお付き合いを初めて10数年になりました。去年は大阪でお好み焼きを食べ、知り合った頃の懐かしい話等をさせて頂きました。

Vim の内部構造にめちゃくちゃ詳しい人です。vim-jp でもパッチ屋と呼ばれている部類の人です。

今回、書籍執筆のリーダとして仕切って頂きました。


Vim scriptテクニックバイブル

「これだけ揃えばもうお腹いっぱいだろ!」というメンツが揃い、実践的なテクニックを惜しげも無く記してあります。

人の vimrc からコピペして自分の vimrc を作るのは簡単です。しかし自分だけの Vim を作り上げる為には自分で vimrc を書く必要があるのです。

本書はテクニックバイブルという名前は付いていますが実際は

Vimmer が自分だけの Vim 探しを始める際に、お手伝いをする誘導書

的な存在となります。


ぜひお手に取って付箋紙をベタベタと貼って、自分だけの Vim を作り上げて下さい。


2014/07/09


前回、「幅跳び」が好評だったので、あの有名なゲーム「Flappy〇ird」を Vim で出来る flappyvird-vim を書いてみました。
mattn/flappyvird-vim ・ GitHub
https://github.com/mattn/flappyvird-vim
flappyvird
画像は開発中の物で、実際のキャラクタは異なります
良かったら遊んで下さい。
:FlappyVird
でゲームスタート、スペースキーでジャンプ、p で一時停止、q もしくは ESC でゲーム終了です。