2012/09/13


Webのお仕事をやってると、Webサーバのインスタンスと同時にワーカープロセスを起動する事も結構多く、ジョブキューサーバも含めて一括で起動したくなったりします。
ruby 製の foreman という物を使うと Procfile というファイルに書かれた内容でプロセスを起動して、個別に上げたり落としたり出来る様になります。ただしwindowsでは重くて使えない(windows上のrubyどうにかしてる)し、kazeburoさんが作ってるperl製のProcletはParallel::Preforkがwindowsで動かないので困ってました。 ここまで来たら自分で書くしかないかなーとか考えながら、C言語で書くの面倒臭いと思ったのでGo言語で書きました。
mattn/goreman - GitHub

foreman clone written in go language

https://github.com/mattn/goreman
今のところ以下の様に動きます。
まず以下の様なProcfileを用意します。 web1: plackup --port 5000
web2: plackup --port 5001
このファイルのある場所で、 $ goreman start とすると Procfileにエントリされているプロセスを起動します。
goreman1
この様に色付きで標準出力されながら起動します。
別の端末で $ goreman run stop web1 とすると
goreman2
停止し $ goreman run start web1 とすると
goreman3
再度web1に割り当てられたプロセスが起動します。
$ goreman run restart web1 もあります。rpcの警告が出てるのはそのうち直します。
Windows と Linux で動作します。
今のところ、foreman の様に .env ファイルを読み込んだり、.foreman ファイルに従って起動したりはしていませんが、そのうちやるかもしれません。
機能はまだまだですが、そのうち便利になってく気がします。
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2012/09/03


[twitter-fire?]twitterコミュニティの報告速度は素晴らしい。現に先日の渋谷シエスパ爆発事故でもtwitterユーザの報告はニュースとなる1時間程前から報告されていた。

この速度を生かし、災害対策ネットワークとして使うという案はどうだろう。


普段ユーザが手に持っている物といえば携帯電話。その携帯電話から送信された報告が、PULLではなくPUSHとしてIMユーザに通知される。 マスメディアに対する第一報という点では速度、報告者の拡散という意味で優れていると思う。さらにtwitterでは、あるユーザが書き込んだ報告が皆に伝わり、さらにその報告を聞いた者が別の者に報告する、といった情報拡散作用もある。もちろん匿名性の高いコミュニティーでもある事から、虚実な報告や誤報もありえる為に幾分怖い気もするが、このtwitterというシステムを災害対策システムの1モデルとして参考にするのも、あながち間違いではないのでは無いか?と思った。

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2012/08/29


もう僕が知ってる twitter じゃなくなってきてる。
Twitter、開発者向けガイドラインとAPI変更について説明 ユーザー数制限など厳しい内容 - ITmedia ニュース

米Twitterは8月16日(現地時間)、数週間後に予定しているTwitter APIのバージョン1.1へのアップデートと開発者向けガイドライン「Developer Rules of the Road」の改定について説明した。クライアントアプリのユーザー数に上限を設けるなど、サードパーティーにとって厳しい内容になっている。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1208/17/news037.html
Twitter のことと P3:PeraPeraPrv について - とかいろいろ

彼らはこのユーザーの「好みのクライアントアプリを選ぶ自由と権利」を奪うという決定をしました。

http://d.hatena.ne.jp/lynmock/20120828/p1
ちょっと昔話をしようと思う。僕は 2007年4月から使い出してるので、結構古参の部類に入ると思う。gtktwitter という linux と windows で動く twitter クライアントをソース付きで公開した。
Big Sky :: TwitterのGTKクライアント作りました
http://mattn.kaoriya.net/software/twitter/20070412093406.htm
作った本人があまり力を入れていなかったというのもあり、gtktwitter はクライアントとしてではなく、どちらかというと WebサービスをC言語で扱う時のコード例として一部のユーザに広まった。
その他、僕のブログには twitter API を使った物が数多くあり、その多くは今後動かなくなるかもしれない。
当時の twitter の API 戦略は革新的だったしデータが溢れ出てくる泉だった。業界をリードしていた。そこらのWebエンジニアが味わう事が出来ないデータ量を twitter がどうさばいたかというのはデファクトスタンダードも覆す物であったと記憶している。 その後、twitter はクライアントに「twitter」という文言を含める事を禁止し、basic認証も廃止した。
Big Sky :: TwitterのBasic認証廃止は約半分のデスクトップクライアントを殺した。
http://mattn.kaoriya.net/web/twitter/20100908165946.htm
twitter サポートに色々問い合わせ、エコシステムという時代の流れに納得した。
Big Sky :: Twitterが考えるAPI認証とは
http://mattn.kaoriya.net/web/twitter/20100910121212.htm
色々変わったが twitter はこのまま僕らエンジニアにとっての道しるべの一つになっていくのは揺ぎ無いと思っていた。しかし今の twitter もビジネス。twitter 自身が統制の取れない物は排除して当然だと思います。

でも、僕の知ってた twitter はどこかに行ってしまった気がする。
エンジニアがインターネットリソースを使って何かを試したい時、twitter は格好の題材だった。
curl コマンドでユーザとパスワードさえ指定すれば幾らでも動的なデータが得られ、REST構造の良い題材だった。
今でもそれは変わらない。しかし今の twitter はどう見ても API を使わせない様に動いていると僕には感じられる。その内、API 有料なんて事になるんじゃないかと思ってもみる。
認証が OAuth に変わって以来、簡単にインターネットリソースを使って何かする為の良い題材として twitter は少し遠のいた。もちろんbasic認証がプライバシーを守るに値する認証方法であるとは言わないが、こうやって過去を振り返ると twitter の API 戦略はここで役目を終えてしまったと言っていいだろう。

この事は Google についても同じ事が言えるな。もうあの頃の twitter では無くなってしまったのだ。
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