2008/01/31


vimを使っていらっしゃる半数以上は開発者の方かと思います。
今日は、そんな開発者の方に便利なtipsをご紹介。

Makefile編集中のファイル名補完

一般的なファイルシステムでは、ファイル名に「=」という文字を使うことが出来ます。ただ、実際に使っているかどうかといえば、めったに使われる事はありません。なのに TOP_DIR=/usr/inc
まで打って<c-x><c-f>とタイプしてもファイル名が補完されないのは、悲しかったりします。 こんなときには以下の設定をvimrcに入れておくと便利です。
autocmd FileType Makefile setlocal isfname-== isfname+=32
通常、フォルダ名やファイル名に「=」やスペースを使う事はまずありませんし、*unix系の開発を経験された事がある方ならば、スペースが混じってしまう事は一大事になる事もご存知かと思います。
この設定だと、Makefileにだけ適応されますし補完もサクサク出来ますね。
ちなみにWindowsで「C:/Program Files/hogehoge」を補完されたいならば TOP_DIR="C:/Progra
と「"」を先頭にしておく事で補完出来ます。
もしかすると、*unixな方は「I」や「L」もisfnameから消してしまう事で CFLAGS=-I/usr/inc
とか LDFLAGS=-L/usr/li
でも補完出来て幸せかもしれません。

長いブロックや複数ブロックがある言語の開発

jsp(JavaServerPages)やASP(ActiveServerPage)、php等で開発される場合には、開始タグで各言語の処理を開始します。例えばphpであれば <?php
$f = fopen("test.dat", "r");
と「<?php」が開始タグとなります。
vimでは各言語に合わせてシンタックスハイライト表示する機能を持っていますが、この開始/終了タグを辿って色付けをしています。この開始/終了タグの検索は、最悪ファイル全体を検索してしまい重たくなってしまう可能性がある為、vimでは閾値範囲内しか検索しないようになっています。
ただ、全ての言語でこの閾値が相応しいものとは限らず、まれに長いブロックが存在するとシンタックスハイライトが効かなくなってしまう事もあります。ここではこの閾値の変更方法を説明します。
閾値は、「syntax sync 」コマンドの「minlines」という値で設定でき、以下のようにautocmdで設定します。
autocmd FileType jsp,asp,php,xml,perl syntax sync minlines=500 maxlines=1000
私は上記の設定を使っています。

pythonのインデントをタブではなくスペースにする

これはvimユーザでpythonの開発をされる方であれば、これは必須ですね。
以下の設定はタブ幅4で、expandtabにしています。
autocmd FileType python setlocal ts=4 sw=4 sta et sts ai
ただ、まれにスペース2つの人とかもいますから、人のソースを修正する際には向かないかもしれませんね。

Emacsユーザに送るキーバインド

これはおまけ。
nmap <m-x> :
nmap <silent> <c-x>1 :only<cr>
nmap <silent> <c-x>2 :sp<cr>
nmap <c-x><c-w><c-w>
cmap <m-x> <nop>
もっとこだわりたい方は、vimacsの方をお勧めします。

追記1:リンクが間違ってました
追記2:KoRoN氏の指摘で「BufEnter」から「FileType」に修正(コピペ元がマズってました)
追記3:さらにKoRoN氏の指摘で「FileType」のpatternが間違ってるとの指摘で修正(もしかしたらBufEnter使ってたのは拡張子使いたいからだったのかな?覚えてないや)

mattn the Onsen Ikitai!
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意外と便利なvimscript、なんとなく今日は底に眠ってそうで実は便利なスクリプトをご紹介。
vimで翻訳出来たら便利かな?なんて思ったりしませんか?
出来ます。

香り屋testdirというフォルダに、excitetranslate.vimというファイルがあります。
これを取ってきて、pluginsディレクトリに放り込むだけ。
ただし作られてから結構古く、exciteのURLも変更されていますので、以下のパッチを当てる必要があります。

*** excitetranslate.vim.orig    Mon Jul 23 16:30:34 2007
--- excitetranslate.vim Mon Jul 23 16:28:52 2007
***************
*** 4,16 ****
  "
  " Maintainer: MURAOKA Taro <koron@tka.att.ne.jp>
  " Author: Yasuhiro Matsumoto <mattn_jp@hotmail.com>
! " Last Change:25-Dec-2021.
  
  if !exists('g:excitetranslate_options')
    let g:excitetranslate_options = 'register,buffer'
  endif
  
! let s:excite_web = 'http://www.excite.co.jp/world/text/'
  
  function! s:CheckEorJ(word)
    let all = strlen(a:word)
--- 4,16 ----
  "
  " Maintainer: MURAOKA Taro <koron@tka.att.ne.jp>
  " Author: Yasuhiro Matsumoto <mattn_jp@hotmail.com>
! " Last Change:25-Dec-2021.
  
  if !exists('g:excitetranslate_options')
    let g:excitetranslate_options = 'register,buffer'
  endif
  
! let s:excite_web = 'http://www.excite.co.jp/world/english/'
  
  function! s:CheckEorJ(word)
    let all = strlen(a:word)
***************
*** 38,43 ****
--- 38,44 ----
    silent! %v/^<textarea /d _
    silent! %v/name="after"/d _
    silent! %s/<[^>]*>//g
+   silent! %s/\r//g
    let line = getline(1)
    silent bw!
    " Remove temporary files
注意)本プラグインを動作させる為には、「Chalice」に含まれる「aliceライブラリ」が必要です。「aliceライブラリ」の最新版は、svnリポジトリから取得出来ます。

あとは、vimのバッファで「This is a pen!」と70年代生まれ小学校1年生レベルの英語を打ち込み :ExciteTranslate とすれば これはペンです! と70年代生まれ小学校2年生レベルの答えが返ってきます。
またexcitetranslate.vimは、内部が英語ぽいか日本語ぽいかで逆の動作もしますので「魔女の宅急便」を訳すと Kiki's Delivery Service と戸田奈津子並みの答えが返ってきます。
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まきこみ計画のcozymaxさんに、「blosxom bookmarks plugin」を紹介頂きました。
【Blosxom】bookmarksプラグインを導入

いやぁ我ながら「適当クオリティ」とは恐いものです。コラ
どんどん修正して良い物にしてあげてください。
そしてフィードバックだけはお忘れなく。コラ

御指摘は、ありがたく頂き、速攻でbookmarksプラグインを修正致します。
普段もコマンドプロンプトで生きている程un*x生活が浸透してしまっているので、GUIなftpツールでダウンロードして、修正してアップして...なんて事しませんよ。
vimmerならば、リモート直編集っす。

:e ftp://user@server/path/to/file/file.txt
Enter Password:

ちなみにvim、ftp以外にもscp、http、webdav、rsync、sftp等が使えます。ファイルへのパスが仮想でない分、webdav(URLはdav://)なんか、かなり便利です。
工夫すればsmbclient使って「smb://」にも対応出来るんじゃないですかね。

しかしながら最近、vimのオフィシャルへは一つもパッチを送っていないというありさま。 かろうじてチュートリアルの翻訳を進めているくらいです。
:help mbyte
で出てくるメアドも既に使えません。

シャキっとします。シャキっと。はい。
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