2017/02/27


元ネタはずいぶんと昔の記事なのだけど。

編集距離 (Levenshtein Distance) - naoyaのはてなダイアリー

■ 編集距離 (Levenshtein Distance) 昨日 最長共通部分列問題 (LCS) について触れました。ついでなので編集距離のアルゴリズムについても整理してみます。 編集距離 (レーベン...

http://d.hatena.ne.jp/naoya/20090329/1238307757

思い付きはまったく関係ない所から。

これを週末にやってました。naoya さんの記事にも書かれている通り、Levenshtein Distance の実装はとてつもなく簡単。

GitHub - mattn/go-lsd
https://github.com/mattn/go-lsd

ついでにこれを使った grep コマンド作ったら面白いんじゃないかと思って O(N^2) になる事覚悟の上で実装してみた。

実装にあたってまず Unicode のクラスを識別する物を作った。

GitHub - mattn/go-unicodeclass

Unicode class package

https://github.com/mattn/go-unicodeclass

これは与えらえた rune が Unicode のどの部類に属するかを返すためのライブラリ。Vim のコードを一部参考にしました。もともとは bufio/scanner で与える区切り文字(デフォルトは改行)を Unicode のクラス区切りに出来ないかと思って実装しました。こんな風に使えます。

scan := bufio.NewScanner(strings.NewReader("本日は晴天なり"))
scan.Split(unicodeclass.SplitClass)
var got []string
for scan.Scan() {
    got = append(got, scan.Text())
}
// "本日", "は", "晴天", "なり"

まぁ結果的に言えば後で追加した unicodeclass.Split で十分事足りましたが。で、出来上がったのが lsdgrep。

GitHub - mattn/lsdgrep

lsdgrep Fuzzy Grep using Levenshtein String Distance

https://github.com/mattn/lsdgrep

これを使えば例えば

俺の名前は伊藤直哉だ
もしかしたら俺は伊藤直かもしれない
ちょっと待ってくれ佐藤直哉をお忘れではないか
こんばんわ佐藤B作です

こんなテキストに対して lsdgrep -d 3 伊藤直哉 を実行すると以下の様に「伊藤直哉」に近い単語がマッチする。しかも色付き!(ポイント高い)

lsdgrep

距離が3なのでマッチする単語も荒い。距離を1にするとそこそこ近い物がマッチする。

lsdgrep

いつもの事ながら研究材料なので実用的なものを作るつもりは無い。

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2017/01/25


golang にはパッケージマネージャが無数にあります。

PackageManagementTools · golang/go Wiki · GitHub

Home Articles Blogs Books BoundingResourceUse cgo ChromeOS CodeReview CodeReviewComments CodeTools C...

https://github.com/golang/go/wiki/PackageManagementTools

僕もその一つの gom というのを開発している訳ですが、どれもこれも一長一短でなかなか全ての要望を応えられる物がないのが現状だったりします。ただし、開発者がやりたい事は

今 GOPATH にある、うまくビルドできるバージョンに依存したい

ただこれだけなのです。なんで golang はオフィシャルがこの手のツールを出してくれないんだろう、そう思っていた人も多いと思います。が、それは昨日までの話。

GitHub - golang/dep: Go dependency tool

See the help text for much more detailed usage instructions. Note that the manifest and lock file fo...

https://github.com/golang/dep

でたー!みんな待ってた。そしていつもながら他のツールと名前がバッティングしそうなこの名前の短さ!

使い方も簡単です。まずプロジェクトを作ったら

$ dep init

を実行します。すると lock.jsonmanifest.json Gopkg.tomlGopkg.lock が生成されます。この時点では中身はほぼ空っぽです。試しに以下のコードを書いてみます。

package main

import (
    "github.com/mattn/go-runewidth"
)

func main() {
    println(runewidth.StringWidth("あ"))
}

そして以下を実行。

$ dep ensure

すると lock.json が更新されます。

{
    "memo": "e3dcff295c3782f2465033314eee2342535b0a792a61ebf41e0deeab5747a0e7",
    "projects": [
        {
            "name": "github.com/mattn/go-runewidth",
            "version": "v0.0.1",
            "revision": "d6bea18f789704b5f83375793155289da36a3c7f",
            "packages": [
                "."
            ]
        }
    ]
}

dep status を実行すると、go-runewidth の特定のバージョンで stick されているのが分かるかと思います。では試しに

PROJECT                        CONSTRAINT  VERSION  REVISION  LATEST  PKGS USED
github.com/mattn/go-runewidth  *           v0.0.1   d6bea18   v0.0.1  1  

試しに vendor ディレクトリを削除して、go-runewidth のリポジトリで別ブランチに切り替えておきます。そして再度 dep ensure を実行すると、ちゃんと stick したバージョンがよみがえる!

これや!ワイはこれが欲しかったんや!

今のところ、init と status と ensure と remove しかサブコマンドがありませんが、おそらく今後色々と増えてくるんじゃないかなーと思っています。チョー期待してます。

ちなみにいずれ go のサブコマンド(go dep)の様に取り込まれる可能性があるので慎重派の人はしばらくは遊ぶ程度にしておいた方が良さそう。

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2017/01/19


go-bindata もいいけど、go-assets もいいよ。

Go でシングルバイナリな Web アプリを開発しているときに webpack --watch をうまいところやる - Diary

Go でシングルバイナリな Web アプリを開発しているときに webpack --watch をうまいところやる 個人的なアプリをつくるとき、だいたい以下のような環境で作業しています WAF は E...

http://diary.app.ssig33.com/166

みんなのGo言語にも書いた気がするのでそういうの興味ある人は買って下さい。

みんなのGo言語【現場で使える実践テクニック】 みんなのGo言語【現場で使える実践テクニック】
松木雅幸, mattn, 藤原俊一郎, 中島大一, 牧 大輔, 鈴木健太, 稲葉貴洋
技術評論社 大型本 / ¥351 (2016年09月09日)
 
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バイナリに assets を埋め込む際には go-bindata が有名ですが、実は go-assets も便利です。

GitHub - jessevdk/go-assets: Simple embedding of assets in go

README.md go-assets go-assets is a simple embedding asset generator and consumer library for go. The...

https://github.com/jessevdk/go-assets

何が便利かというと、go-assets はファイルシステムを持っている。go-bindata だと自前で Assets から取り出し ResponseWriter に書き込む必要がありますが go-assets だと

package main

import (
    "net/http"
)

//go:generate go-assets-builder -s="/data" -o bindata.go data

func main() {
    http.Handle("/", http.FileServer(Assets))
    http.ListenAndServe(":3000"nil)
}

こんだけでいい。go-assets を使うには go-assets-builder を使う。

GitHub - jessevdk/go-assets-builder: Simple assets builder program for go-assets

Usage: go-assets-builder [OPTIONS] FILES... Help Options: -h, --help= Show this help message Applica...

https://github.com/jessevdk/go-assets-builder

上記のコードに go:generate が書いてあるので data の中に assets を放り込んで go generate とすると bindata.go が出来上がる。

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