sorround.vimなんかは何度か常用をチャレンジしてみましたが、結局諦めました。
先日、zen-codingを見つけ、「へー便利そうだなぁ」と思ったと同時にこのくらいならvimscript(pure vimscript)だけで書けるな...と思ったので書いてみました。
と言ってもEmacsへの移植なんかと同様に「Expand Abbreviation」だけです。
正直言うとzen-codingのプロジェクトページにvimがラインナップされていなかったのがキッカケだったりもしますが...。ただ、後から知ったのですがsnipMateという物でzen-codingらしき事が出来るらしく、またsparkupというプラグイン(python拡張使用)でzen-codingと同等の事が出来るらしいのです。
しまった...とも思ったのですが残念ながらそれを知ったのが完成間近だったので、思いっきり後出しジャンケンになってしまいました。
でももったいなかったので紹介しておきます。
zen-codingとはHTML/CSSを入力するのに便利な機能で、どんな物かはこの辺を見てもらえると分かるかと思います。
以下、vim版の動作として紹介します。
キーバインドはzen-codingの移植先エディタによって異なります。
例えば、「よーしパパ、今日はHTML5書くぞ!」って時には
html:5_
"_"はカーソル位置(挿入モード)です。までタイプして
<c-y>,
とタイプすると
<!DOCTYPE HTML>
<html lang="en">
<head>
<title></title>
<meta charset="UTF-8">
</head>
<body>
_
</body>
</html>
こんな感じに展開されてママもご機嫌です。これだけだと単なるsnippet機能でしかありませんが、例えば「じゃぁ今度はid属性が"foo"のDIVにclass属性が連番でbar1,bar2,bar3ってなる様なアンカー作るぞ!」って時には
div#foo > a.bar$*3
とタイプして、おもむろに<c-y>,
をタイプします。すると
<div id="foo">
<a href="" class="bar1">_</a>
<a href="" class="bar2"></a>
<a href="" class="bar3"></a>
</div>
と展開されママもニコニコ、もう夫婦円満間違いなしです。zen-codingとしてはほぼ完成してます。ただ上記で言った様にsparkupを見つけて悔しかったのでsparkupが採用している拡張記法もサポートしてみました。
たとえば
a[href=index.html]{Home}
こんなのが
<a href="index.html">Home</a>
この様に展開されたり
#header > ul > li < p{Footer}
こんなのが
<div id="header">
<ul>
<li>_</li>
</ul>
<p>Footer</p>
</div>
こんな風に展開されたりします。一応、現状sparkupと同様にzen-codingの上位互換でありながら、sparkupの拡張記法も使える様にしました。更に変数 g:user_zen_settings を設定する事で自前の snippet や展開式を書く事が出来ます。
例えばperlであれば
let g:user_zen_settings = {
\ 'perl' : {
\ 'indentation' : ' ',
\ 'aliases' : {
\ 'req' : "require '|'"
\ },
\ 'snippets' : {
\ 'use' : "use strict\nuse warnings\n\n",
\ 'w' : "warn \"|\";",
\ }
\ }
\}
こんな風にしておき(perl専用のindentationの位置はperlの下です。)
w<c-y>,
と挿入モードでタイプすると
warn "_";
と展開されてメシウマウマです。使っているvimでpython拡張が動かなかったり、夫婦仲がピンチって方、お一つどうでしょうか。
mattn's zencoding-vim at master - GitHub
zen-coding for vim: http://code.google.com/p/zen-coding/
http://github.com/mattn/zencoding-vim