2009/12/02


os0xさん。お疲れ様でした。次の活躍も期待しています。
株式会社ALBERTを退社します - 0xFF

ファイル整理とかしていて2005年当時に書いたプログラムとかが出てきて、あまりのアレさに感慨深くなりました…

http://d.hatena.ne.jp/os0x/20091201/1259626454
私も以前フォルダの中を色々探索してたら、8年前のソースコードが出て来て懐かしくなりました。某IRCチャネルでは一度晒した事があるのですが、ネタとして面白そうだったのでブログに転載します。
8年前の私は、何故かtelnetに興味があり、Windows標準のtelnetは何故色が出ないんだ!なぜあんなショボいんだ!と思って、自前でtelnetを作っていました。
最初はvectorに登録する予定でしたが、面倒くさくなってやめてしまいました。
xterm互換です。NTLM認証対応です。Win32 APIでエスケープシーケンス表現しています。utf-8には対応していません><。とても長いです。変に凝ってます。そしてAPIゴリゴリです。懐かしいと感じると同時に、センスの無さに笑いました。

sTelNet.c
sshが標準な今、telnetのソースコードなんて無意味に近いですが、興味のある方だけ、どうぞw
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2009/11/28


やっぱり新しい言語が出来たらGUIだよね!
って事でGTKバインディング作ります!

mattn's go-gtk at master - GitHub

gtk extension for go

http://github.com/mattn/go-gtk
Goでは継承が使えないので、例えばGtkBoxを継承したGtkVBox/GtkHBox、GtkWidgetを継承したGtkWindow/GtkButton/GtkLabel...が上手く表現出来ません。
出来ないというか、GtkButtonにGtkWidgetと同じメソッドを生やそうと思うと、同じコードを書かなければなりません。
色々と模索した結果、gtk.Window()やgtk.Button()で返すのは常にGtkWidgetとし、GtkWindowやGtkButton独自のメソッドを呼び出したい場合には
(&gtk.GtkWindow{window.Widget}).SetTitle("GTK Go!");
こういう風に型変換して貰う事にしました。まぁコンポジションぽい物?
C言語バージョンにおいても同じ処理をする時には gtk_window_set_title(GTK_WINDOW(w), "GTK Go!");
とする訳だし、似てると言えば似てる訳だし...
要は、Widget毎にGtkWidgetからGtkXXXへの変換関数なんか作ってらんねぇよ。バカ!
という訳です。

現状、コールバック(gtk_signal_connect)も動作しています。少しハマった理由としては、goroutineを勝手にスレッドだと思っていたので、スレッド間通信を想定してpipeのコードを書いていましたが、よく考えたらscheduled coroutineだし、自分のwrite pipeを自分でreadしてどうするよ...って気付いたのです。
結局変数ポーリングに変えて現状上手く動いています。
GoでGTKのプログラミングをすると、以下の様なコードになります。
package main

import (
  "os";
  "gtk";
  "unsafe";
)

func main() {
    gtk.Init(&os.Args);
    window := gtk.Window(gtk.GTK_WINDOW_TOPLEVEL);
    (&gtk.GtkWindow{window.Widget}).SetTitle("GTK Go!");

    vbox := gtk.VBox(0, 1);

    label := gtk.Label("ハローワールド");
    (&gtk.GtkBox{vbox.Widget}).PackStart(label, 0, 1, 0);

    entry := gtk.Entry();
    (&gtk.GtkEntry{entry.Widget}).SetText("入力エリア!");
    vbox.Add(entry);

    button := gtk.ButtonWithLabel("こんにちわ!こんにちわ!");
    button.Connect("clicked", func(widget *gtk.GtkWidget, data unsafe.Pointer){
        println("button clicked");
        println((&gtk.GtkButton{button.Widget}).GetLabel());
    }, nil);
    vbox.Add(button);

    window.Add(vbox);

    window.ShowAll();
    gtk.Main();
}
そして実行画面。
go-gtk
まだ、GtkWindow/GtkButton/GtkLabel/GtkVBox/GtkHBox/GtkEntryのそれぞれ一部のメソッドしか動いていませんが、宜しければ遊んでみて下さい。
そしてもし「おおし!おいらも作るお!」って方が居られたら、ぜひgithubでforkして下さい。

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2009/11/25


そろそろgoでライブラリを作る頃かなーと思って、migemo(cmigemo)を使う物を書いてみた。
mattn's go-migemo at master - GitHub

migemo extension for go

コードの中ではKoRoNさんのcmigemoを使った。コードは少ないけど実は少しハマって、今日はそれを書き記したい。

migemoでは、正規表現文字列やパターン文字列をunsigned char*で引数として扱っているんですが、cgoを使ったC言語ライブラリの取り込みを行う場合、char*と型が合わなくてコンパイルエラーが発生する。しかしC言語の様に *C.uchar(p)
等と書けない(これだとucharの参照になってしまう)Go君は、致し方なくchar*を引数に持つwrapper関数を用意するしかないんだけど、実はcgoに食わせるgoファイルでは
package migemo

/*
#include <migemo.h>
static char* _migemo_query(migemo* object, const char* query) {
  return (char*)migemo_query(object, (const unsigned char*)query);
}
static void _migemo_release(migemo* object, const char* str) {
  migemo_release(object, (unsigned char*)str);
}
*/
import "C";
と言った様に、Cのコードが書ける。ここにGoで扱い易い型のwrapperを書けば良い。今回の例だとunsigned char*の引数を持つ関数をchar*で渡せる(C.CString)関数を用意している事になる。

これにより、いちいち別ファイルにwrapper関数用意したりMakefileにwrapperをビルドする為のターゲットを書かなくても良い。

これは便利だ。

話戻してmigemo拡張ですが、現状Open/Close/Load/Queryの4メソッドを持っています。
Queryで渡したパターンによるマッチし得る複数の正規表現が得られます。
package main

import (
  "fmt";
  "regexp";
  "strings";
  "migemo";
)

func main() {
    var pattern = "goGengo";
    var match = "go言語";
    m := migemo.Open("../dict/utf-8.d/migemo-dict");
    s := migemo.Query(m, pattern);
    if (regexp.MustCompile(s).Match(strings.Bytes(match))) {
        fmt.Printf("%s は %s にマッチします!\n", pattern, match);
    } else {
        fmt.Printf("%s は %s にマッチしません!\n", pattern, match);
    }
}
実行すると goGengo は go言語 にマッチします!
と出力されます。
地味に使えるかも。

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