「調整って言葉すごいな」って事
どの職業にもある言葉なんですが、ことIT業界においてはこの「調整」って言葉、結構頻繁にやり取りされるんですよね。
まず良く出てくるのが...
スケジュール調整
結構よく出てくる言葉なんですが、あまり良い場面では出てきません。
A:「ですから、前お伝えしてた仕様が修正になって、その対応をお願いしたいんですよ。」
B:「ん〜...難しいねぇ。ちょっと出来るかどうかスケジュール調整してみますよ。」
大概、出来そうに無いときに使う言葉です。納期までの期間をフェーズ数で割っただけのスケジュールですから、そんなサブタスクの入る余地などありません。
次にありそうなのが...
納期調整
納期直前になると出始める単語でもあります。
A:「ちょっとね、進捗良くなくて納期調整をお願いしたいんですよね」
B:「む〜りむ〜り、む〜り!苦笑」
このお願いを、うまく聞き入れてもらった人はあまり見た事がありません。
やはり、いい場面では出てきませんね。
予算調整
客先営業トークや、社内備品申請等で表れる単語です。
A:「言ってた開発用のサーバマシン、買っていいですか?」
B:「もうちょっと待ってね、今予算調整してるんだけどね...」
明らかに予算審議にすら話が上がってない時の会話です。
要員調整
大ピンチの時に使われる単語です。
A:「ハードワーク過ぎて開発陣のモチベーションが下がってます。なんとかなりませんか?」
B:「要員調整してるんだけどね、なかなか良い人いなくてね...」
即戦力なんて、簡単に見付かるものではありません。
現地調整
もう火のど真中あたり。こんな具合に、「調整」という言葉は
「調整」とは名ばかりで、実際には「現地の顧客の怒りを治める」事をIT業界では一般的に「現地調整」と言ったりもします。
大概、この頃のワーカーが言う冗談の一つに「事件は現場で起きている!」があります。
- あくまで検討する...をさも動くかのように見せたり
- 実はやってないけど、やってるように伝えたり
- ワーカーに、ちょっびとだけ嘘ついて現地に行かせたり
たとえば、「調整豆乳」。
いかにも「一般的に飲みにくいと言われている豆乳を、調整することで飲み易くしました」と聞こえたりしませんか?